【共通テスト古文9割】センスは不要!5つのステップで確実に点数を伸ばす勉強法&参考書ルート
「古文はセンスが必要だから、勉強しても点数が上がらない…」
「文法や単語を覚えたのに、なぜか文章が読めない…」
大学受験、特に共通テストの国語において、多くの受験生が古文にこのような悩みを抱えています。もともとの国語力や感覚で解けてしまう同級生を見て、「自分には才能がないのかもしれない」と諦めかけている人もいるのではないでしょうか。
しかし、断言します。共通テストの古文は、正しい手順で学習すれば誰でも安定して高得点を狙える科目です。 センスや運に頼るのではなく、適切なルートで知識を積み上げていくことで、苦手意識を克服し、9割突破も夢ではありません。
この記事では、愛知県名古屋市で20年以上、2000人以上の受験生を指導してきたラムス予備校塾長の渡辺が、共通テスト古文で9割突破するための勉強ノウハウを体系的にご紹介します。
- 古文学習を5つのステージに分けた完全攻略ロードマップ
- 膨大な参考書の中から自分に合った1冊を選ぶ基準
- 多くの受験生が知らない「学校の授業」を最大限に活用する秘訣
この記事を読めば、あなたが今どの段階にいて、次に何をすべきかが明確になります。特に、「なぜ、共通テスト対策本をいきなり最後まで読んではいけないのか?」その理由を知るだけでも、あなたの古文学習の効率は劇的に変わるはずです。
渡辺 懇(わたなべ まこと)
ラムス予備校塾長。担当教科は数学・英語・化学・古文・漢文・国語。20年以上にわたり数学を中心に、多科目指導や学習相談、小論文・面接指導まで幅広く担当してきました。ラムス予備校として過去10年で医学部合格者100名、医学部を除く旧帝大合格者85名を輩出し、多科目の視点から最適な学習設計で成績アップを支えます。
目次
古文学習は5つのステージで完全攻略!
古文の勉強を闇雲に始めるのは非効率です。まずは、ゴールまでの道のりを5つのステージに分けて考えましょう。これは共通テストだけでなく、国公立二次や私大の古文対策にも通じる基本のルートです。
- ステージ1:古文文法 – 全ての土台を築く
- ステージ2:古文単語 – 読解の基礎体力をつける
- ステージ3:主語把握法 – 文章の骨格を掴む
- ステージ4:読解演習 – 実践力を養う
- ステージ5:全体演習 – 本番で力を出し切る
この5つのステージを順番にクリアしていくことが、共通テスト古文で高得点を取るための最も確実な道筋です。
ステージ1:すべての土台となる「古文文法」
古文学習のスタートは、何をおいても「文法」です。しかし、ここで多くの受験生が最初のつまずきを経験します。
『きめる!共通テスト』や『スゴ技』といった共通テスト対策本にも文法の解説はありますが、それだけで済ませるのは危険です。これらの参考書は要点が凝縮されている分、説明が簡潔であったり、演習量が不足していたりする場合があります。
文法は、必ず専用の参考書を1冊仕上げることを強く推奨します。
- 参考書の選び方
本屋には多くの文法書が並んでいますが、実はどの参考書に書かれている本質的な内容はほぼ同じです。レイアウトが講義形式か書き込み式か、説明が丁寧かシンプルか、といった違いはありますが、得られる知識に大きな差はありません。大切なのは、自分が「これならやりきれそう」と直感的に思える1冊を選ぶことです。
- 学習のポイント:インプットとアウトプット
文法書を読んで「わかったつもり」になるだけでは、読解には活かせません。本当の意味で知識を定着させるには、アウトプットが不可欠です。
そこでおすすめなのが、学校の授業を「毎回の小テスト」として活用することです。文法書で学んだ知識を、授業で扱われる文章の中で「これは何の助動詞だろう?」「意味はなんだっけ?」と常に意識して考える習慣をつけましょう。
- 効率化のコツ:まとめプリントの作成
授業中に分厚い参考書を毎回確認するのは大変です。学んだ文法の要点(特に助動詞・助詞の識別など)をA3用紙1枚程度にまとめておくと、すぐに確認できて非常に便利です。
文法の学習期間の目安は、1日1時間程度の勉強で10日〜2週間です。この期間でまずは1周し、その後は学校の授業で実践を繰り返しながら知識を磐石なものにしていきましょう。
ステージ2:読解の鍵を握る「古文単語」
文法の次は単語です。単語力がなければ、文法がわかっても文章の意味は掴めません。
まずは、学校で配られるような300語レベルの単語帳を完璧にすることを目標にしましょう。これが読解に入るための最低限のラインです。
学習ペースの目安は、1週間に50語ずつ進め、復習も含めて約2ヶ月です。もちろん、集中して取り組めば1ヶ月で仕上げることも可能です。文法と単語という基礎が固まるだけで、古文の世界が全く違って見えるようになります。
ステージ3:主語を見抜く「主語把握法」
文法と単語の基礎が固まったら、いよいよ読解の技術を学びます。古文が難しい最大の原因の一つが、「主語が頻繁に省略される」ことです。この「誰が」を正確に把握する技術を身につけましょう。
ここで初めて、『きめる!共通テスト』や『スゴ技』といった共通テスト対策本を活用します。

- 学習のポイント:読むのは「前半部分」だけ
これらの参考書は、前半に「文法・単語・主語把握法・和歌」といった一般的な読解のポイント、後半に「共通テストの設問別攻略法」という構成になっています。
この段階では、後半の設問別攻略法は読まないでください。
- なぜ設問別対策を後回しにするのか?
それは、いきなり小手先のテクニックに走るのではなく、まずは自力で本文をしっかり読み解く練習に集中してほしいからです。また、一度も問題を解かずに攻略法を読んでも、何が重要なのかピンとこないでしょう。実際に問題を解いてみて、「この形式が苦手だ」という課題意識を持ってから読むことで、吸収率が格段に上がります。
主語把握のポイントは、敬語の使い方から判断するなど多岐にわたります。これも文法と同様に、学んだコツを1枚の紙にまとめておくと、後の読解演習で非常に役立ちます。
ステージ4:実践力を養う「読解演習」
ステージ3までで学んだ知識と技術を使い、実際に文章を読む練習に入ります。
高3の2学期以降、多くの学校では共通テスト形式の演習が始まります。学校の授業で十分な演習量が確保できる場合は、それを最大限に活用しましょう。
もし自分で問題集に取り組む場合は、以下の参考書がおすすめです。
- 河合塾『マーク式基礎問題集 古文』

短い文章から段階的に慣れていくことができるため、長い文章に抵抗がある人におすすめです。
- 旺文社『全レベル問題集 古文 2 共通テストレベル』

本文の横に現代語訳が配置され、重要な文法事項にも印がついているなど、解説が非常に丁寧です。自力で復習する際に、本文のどこに対応する訳なのか迷うことが多い初学者に特におすすめのレイアウトです。
自分のレベルや好みに合わせて選び、ステージ3までで学んだ「主語は誰か」「この助動詞の意味は何か」を常に意識しながら解き進めてください。
ステージ5:本番で力を出し切る「全体演習」
古文単体での演習を積んだら、最後の仕上げとして国語全体での通し演習を行います。
国語は時間との戦いです。現代文・古文・漢文をどの順番で、それぞれ何分で解くか。この自分だけの最適解を見つけるために、全体演習は不可欠です。
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- 使用する教材
注意点として、古い共通テストの過去問は全体演習には使えません。 現在の試験とは形式が大きく異なるため、時間配分の練習にならないからです。
使うべきは、河合塾や駿台が出版している『共通テスト総合問題集』です。これらには過去の模試が収録されており、設問ごとの正答率データが載っているのが大きな利点。自分が落とした問題が、多くの受験生が正解している基本問題なのか、それとも難問なのかを客観的に分析できます。
- 使用する教材

- 演習の進め方
11月頃から週に1回のペースで、合計10回分程度取り組むのが理想です。
この時、必ず時間を計り、マークシートに記入するまでをセットで行いましょう。一人だとつい時間を緩めてしまいがちなので、友人と一緒に時間を決めてやるのも緊張感が出て効果的です。
まとめ:古文は「正しい努力」が報われる科目
ここまで、共通テスト古文で9割を目指すための5つの学習ステージをご紹介しました。
- 文法:専用の参考書で基礎を固め、学校の授業でアウトプットする。
- 単語:まず300語を完璧にする。
- 主語把握法:読解技術を学び、設問別対策は後回しにする。
- 読解演習:学んだことを意識しながら実践を積む。
- 全体演習:時間配分と解順を確立し、本番の動きをシミュレーションする。
古文は、決してセンスだけで決まる科目ではありません。一つひとつのステージを確実にクリアしていけば、点数は必ずついてきます。運に左右されない、安定した得点力を手に入れることができるのです。
ラムス予備校では、今回ご紹介したような科目ごとの最適な学習計画を、生徒一人ひとりの学力や志望校、学習状況に合わせてオーダーメイドで作成しています。
「自分に合った参考書がわからない」
「今の自分の勉強法が正しいのか不安」
「学校の授業をうまく活用できていない」
そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ラムス予備校にご相談ください。経験豊富な講師が、あなたの志望校合格までを徹底的にサポートします。