模試の価値を爆上げ!共通テスト模試後にやるべき5つの鉄則【プロが解説】

渡辺 懇(わたなべ まこと)

ラムス予備校塾長。担当教科は数学・英語・化学・古文・漢文・国語。20年以上にわたり数学を中心に、多科目指導や学習相談、小論文・面接指導まで幅広く担当してきました。ラムス予備校として過去10年で医学部合格者100名、医学部を除く旧帝大合格者85名を輩出し、多科目の視点から最適な学習設計で成績アップを支えます。

はじめに

先日、河合塾の全統共通テスト模試を受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。朝早くから夜まで、一日がかりの試験は想像以上に心身を消耗しますよね。「やっと終わった…今日はもう何もしたくない」というのが正直な気持ちではないでしょうか。

しかし、模試は受けて終わりでは非常にもったいないのです。「復習が大事」ということは誰もが知っていますが、「膨大な量の問題を全部復習するのは無理…」「具体的に何から手をつければいいの?」と悩んでしまい、結局自己採点すらできずに放置してしまうケースも少なくありません。

もし、「あなたの今の状況なら、復習は全体の10%だけでいい」と言われたらどうしますか?

実は、模試の価値を最大限に高めるには、全員が同じように100%復習する必要はありません。むしろ、今の自分に必要なことだけを的確に行うことこそが、今後の成績を爆上げさせる鍵となります。

この記事では、ラムス予備校が解説する「模試の直後にやるべき5つのポイント」を、誰でも実践できるよう体系的にご紹介します。この記事を読めば、模試の結果に一喜一憂するのではなく、次につながる具体的なアクションが明確になります。

ポイント1:まずは「自己採点」から始めよう

どんなに疲れていても、これだけは絶対にやってください。それは「自己採点」です。なぜなら、自己採点は共通テスト本番に向けた最も重要なシミュレーションだからです。

ご存知の通り、国公立大学への出願は、大学入学共通テストの結果が正式に開示される前に行われます。つまり、受験生は自分で行った自己採点の点数を信じて、人生を左右する決断を下さなければなりません。

  • 「マークミスで、解答が一つズレていた…」
  • 「丸付けは合っていたのに、合計点の計算を間違えていた…」

本番でこのようなミスが起これば、本来合格できるはずの大学に出願できなかったり、足切りに遭ってしまったりする可能性があります。過去には、わずか0.5点で不合格になった生徒もいます。

模試は、この「正しく自己採点する」練習の絶好の機会です。現実を見るのが怖い気持ちも分かりますが、本番の緊張感をイメージして、正確に、そして迅速に自己採点を行う習慣を今からつけておきましょう。

ポイント2:次につながる「作戦の見直し」

模試は、学力を測るだけでなく、本番で最高のパフォーマンスを発揮するための「作戦」を試し、改善する場でもあります。以下の3つの観点から、今回の模試での自分の動きを振り返ってみましょう。

  1. 各科目の大問ごとの時間配分
  2. 国語や英語などの解く順番
  3. 集中力を保つための工夫

これらの作戦が、事前に立てた計画通りに機能したでしょうか。

特に時間が足りなくなりがちな英語・国語・数学では、「想定外の問題に時間を使いすぎて、後半がボロボロになった」という経験をした人もいるかもしれません。大切なのは、パニックの入り口に自分が立っている感覚を掴むことです。

「この問題にこれ以上こだわると、時間がなくなりパニックになる」という感覚を、模試や普段の演習を通して養うことで、本番では冷静に問題を「見切る」判断ができるようになります。この見切りの感覚は、合格を掴み取るための非常に高度なスキルです。

また、解く順番や集中力の維持方法についても、「なぜその作戦にしたのか」という仮説が重要です。自分なりの仮説を立て、実行し、結果を検証する。このサイクルを繰り返すことで、自分だけの「勝ちパターン」を確立していきましょう。

ポイント3:0か100かではない!自分に合った「復習」の工夫

「模試は復習が命」という言葉は正論ですが、思考停止で全科目の全問題を復習しようとするのは非効率的です。例えば、30点しか取れなかった科目の70点分をすべて復習するのは、あまりにも負担が大きく、挫折の原因になります。

重要なのは、0か100かの議論ではなく、今の自分に合った復習の量と内容を決めることです。

例えば、ラムス予備校では、数学の模試の問題を以下のようにランク分けし、生徒一人ひとりの目標や現在の学力に合わせて、どこまで復習すべきかを具体的に指示しています。

  • ◎:間違えたら全員が必ず復習すべき問題
  • 〇:難関大学・学部志望者が復習すべき問題
  • △:難関大学でライバルと差をつけたい人が取り組むべき問題
  • ×:難易度が高すぎる、または時間的に解くのが困難な問題(捨て問候補)

このように、自分の目標に応じて復習に優先順位をつけることが、効率的な学力向上につながります。自分一人で判断するのが難しい場合は、学校や塾の先生に相談し、どの問題に注力すべきかアドバイスをもらうのが最適です。

ポイント4:勉強の「方法」と「質」を見直すチャンス

模試は、普段の勉強の成果が表れる場であると同時に、その「質」を客観的に評価する機会でもあります。

  • 「英単語帳で覚えたはずなのに、長文の中で見た瞬間に意味が出てこなかった」
  • 「一度解いたことがあるはずの数学の問題なのに、手が止まってしまった」

このような経験はありませんか?
これは、普段の勉強が「なんとなくできた」「答えを見たら分かった」というレベルで止まってしまっているサインです。

例えば英単語なら、「dog」と聞いて「犬」のイメージが即座に浮かぶように、スピーディーに意味が出てくるレベルまで仕上げなければ、試験時間というプレッシャーの中では使えません。数学であれば、ヒントなしで0から最後まで解ききる練習を繰り返す必要があります。

模試で「できたはずなのに、できなかった」問題は、あなたの勉強の質を上げるための最高のヒントです。新しい参考書に手を出す前に、今やっている勉強のクオリティをもう一段階高める意識を持ちましょう。

ポイント5:未来の自分のために!模試は必ず「保管」する

最後のポイントは非常にシンプルですが、多くの受験生が見落としがちです。それは、「模試の問題・解答解説をセットで大切に保管しておく」ということです。

今はまだ実感が湧かないかもしれませんが、受験直前期になると、多くの受験生が「これまで受けた模試をもう一度解き直したい」と考えます。模試は、多くの専門家によって作られた良問の宝庫であり、自分の弱点が詰まった最高のオリジナル問題集だからです。

しかし、その時に「どこにしまったか分からない」「解答解説だけなくしてしまった」となっては、探す時間も労力も非常にもったいないです。

今すぐ、模試専用の段ボール箱やファイルを用意し、そこに入れておきましょう。整理が苦手な人でも、「模試だけはこの箱に入れる」というルールを決めるだけで大丈夫です。この一手間が、数ヶ月後のあなたの貴重な時間を守り、直前期の成績の伸びを大きく左右します。

まとめ

今回は、模試の価値を最大限に高めるための5つのポイントを解説しました。

  1. 自己採点をする:本番のシミュレーションとして正確に行う。
  2. 作戦の振り返りをする:時間配分、解く順番、集中力維持の方法を見直す。
  3. 復習の仕方を工夫する:自分に合った量と内容に絞り、優先順位をつける。
  4. 勉強の方法や質を見直す:「できたつもり」をなくし、クオリティを追求する。
  5. 模試を保管する:未来の自分のための最高の復習教材として大切に取っておく。

これらすべてを一度に行うのは大変かもしれません。まずは、この記事を読んだ今日・明日中に、ポイント1「自己採点」とポイント5「保管」だけでも必ず実行してみてください。小さな行動が、未来の大きな飛躍につながります。

ラムス予備校では、今回ご紹介したような模試の分析や、一人ひとりの志望校・学力に合わせた復習計画の立案、勉強の質の向上まで、専門の講師陣が徹底的にサポートしています。
「自分に合った復習の仕方が分からない」「勉強法についてプロのアドバイスが欲しい」という方は、ぜひお気軽にLINEやコメント欄からご相談ください。あなたの挑戦を全力で応援します。

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