【目標点数別】共通テスト数学の対策ルートをプロが解説!8割・9割超えを目指す教材と勉強法
「共通テストの数学対策、どの参考書から手をつければいいか分からない…」
「今の自分の実力から、目標点数までどうやって勉強したらいいんだろう?」
この記事では、愛知県名古屋市で20年以上、2000人以上の受験生を指導してきたラムス予備校塾長の渡辺が、多くの受験生が抱えるこの悩みを解決するため、数学共通テスト対策の最適な学習ルートを体系的にご紹介します。
実は、共通テスト数学で平均点を超えるためには、正答率50%以上の問題を確実に解くだけで可能だったことをご存知ですか?
この記事を読めば、データに基づいた賢い得点戦略から、あなたの現在の学力と目標点数に合わせた具体的な教材ルート、そして本番で実力を最大限に発揮するための演習方法まで、すべてが明確になります。
渡辺 懇(わたなべ まこと)
ラムス予備校塾長。担当教科は数学・英語・化学・古文・漢文・国語。20年以上にわたり数学を中心に、多科目指導や学習相談、小論文・面接指導まで幅広く担当してきました。ラムス予備校として過去10年で医学部合格者100名、医学部を除く旧帝大合格者85名を輩出し、多科目の視点から最適な学習設計で成績アップを支えます。
目次
意外と知らない?データから見る共通テスト数学の得点戦略
やみくもに難問に挑む前に、まずは共通テストの「事実」を知ることから始めましょう。大学入試センターが公表している正答率データを見ると、驚くべき事実が浮かび上がります。
例えば、2025年1月実施の共通テスト数学IAでは、正答率50%以上の問題だけで、なんと61点分も配点がありました。これは平均点(約53点)を大きく上回る数字です。つまり、半数以上の受験生が正解できる問題を確実に取るだけで、平均点以上を確保できたのです。
数学IAとIIBCの正答率別配点をまとめると、以下のようになります。
【数学IA 正答率別配点】
- 50%以上:61点
- 30%~50%:12点
- 20%~30%:12点
- 10%~20%:15点
- 10%未満:0点
【数学IIBC 正答率別配点】
- 50%以上:46点
- 30%~50%:36点
- 20%~30%:12点
- 10%~20%:6点
- 10%未満:0点
このデータから、自分の目標点数に応じて「どのレベルの問題を確実に取るべきか」という戦略が見えてきます。
【目標点と狙うべき正答率帯のイメージ】
- 70点目標:正答率50%以上の問題は完答し、30%~50%の問題をできる限り拾う。
- 80点目標:正答率30%以上の問題は確実に得点し、20%~30%の問題にも積極的に取り組む。
- 90点以上目標:正答率20%以上の問題はすべて拾い切り、10%台の問題も可能な限り得点する。
まずは自分の目標を定め、どのレベルの問題を重点的に対策すべきか意識することが、効率的な学習の第一歩です。
あなたはどれ?教材レベルを3つのグループに分類
次に、目標達成のために使用する教材を、レベル別に3つのグループに分けて整理します。自分のレベルに合ったグループから始め、段階的にステップアップしていきましょう。
- グループ0:基礎固めの土台
基本公式や定理を完璧に使いこなすための教材群です。すべての学習の土台となります。-
- 学校の教科書(例題)

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- ニュースタンダード(CHECK問題)

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- ベストセレクション(ウォーミングアップ)

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- 入門問題精講

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- 黄色チャート(基本例題)

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- グループ1:標準問題の完全習得(目標50~70点台)
正答率30%~50%レベルの、合否を分ける標準問題を確実に解き切る力を養います。-
- 河合塾 マーク式基礎問題集

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- 駿台 短期攻略(レベル1・2)

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- ベストセレクション(レベル1・2)

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- ニュースタンダード(トライアル問題)

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- グループ2:高得点を狙う実践演習(目標80点以上)
正答率20%以上の応用・実践問題に対応し、高得点を盤石にするための教材群です。-
- 駿台 短期攻略(レベル2・3)

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- ニュースタンダード(実践問題)

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- ベストセレクション(レベル3)

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【コラム】「きめる!共通テスト」シリーズの最適な使い方

人気の「きめる!」シリーズは、網羅的な問題集というよりは形式別対策の参考書と位置づけるのがおすすめです。グループ1や2の演習を進める中で、「ベクトルの問題がどうしても苦手だ」「データの分析を基礎からやり直したい」といった特定の苦手分野が見つかった際に、辞書のように活用すると非常に効果的です。
【目標点数別】今すぐ始めるべき数学の教材ルート
それでは、現在の学力と目標点数に応じて、具体的にどの教材をどのように進めていけばよいかを解説します。
- 現状40点未満・基礎が不安な人
まずは焦らず、グループ0の教材を1冊完璧に仕上げることに集中してください。基本的な公式や定理をただ覚えるだけでなく、例題を何も見ずにスラスラ解けるレベルまで反復練習することが重要です。どの教材を使えばよいか迷う場合は、必ず学校や塾の先生に相談しましょう。 - 目標50~70点台の人
グループ1の教材を徹底的にやり込みましょう。特におすすめなのは「河合塾 マーク式基礎問題集」です。- まずは「マーク式基礎問題集」を1冊やり込む。
- 1冊終わっても定着に不安があれば、すぐにグループ2に進むのではなく、「駿台 短期攻略(レベル1・2)」など、同じグループの別の教材で演習を重ねる。
このレベル帯では、無理にレベルを上げるのではなく、同じレベルの問題を厚くこなし、標準問題を確実に得点する力を固めることが最も重要です。
- 目標80点以上(現在70点前後)の人
グループ2の教材で、より実践的な演習に取り組みましょう。このレベルの人が陥りがちなのが、「解説を読んで理解した気になってしまう」ことです。- 必ず時間を計り、最後まで自分の力で解き切る練習を繰り返す。
- 計算ミスなく、時間内に満点を取る意識で取り組む。
- 場合の数など、手間のかかる問題も面倒くさがらずに自分で手を動かす。
解き切る力を養うことが、本番で差がつく問題をものにするための鍵となります。
弱点克服と実力定着を両立する「全体演習」の極意
分野別の学習と並行して、本番と同じ形式での「全体演習」を定期的に行うことが不可欠です。
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- 演習のペース:平日は分野別演習で弱点を潰し、週末に全体演習で実戦経験を積む、というサイクルがおすすめです。
- おすすめ教材:まずは「河合塾 共通テスト総合問題集」から始めましょう。

【河合塾 共通テスト総合問題集が優れている理由】
- 難易度が標準的:Z会や駿台に比べ、本番に近い難易度設定になっています。
- 設問ごとの正答率データが掲載:これが最大のメリットです。演習後に自分の解答と正答率を比較することで、「落としてはいけない問題でミスした」「難問に時間を使いすぎた」といった客観的な分析ができます。
河合塾の問題集が終わったら、次は「駿台 共通テスト実践問題集」に進みましょう。こちらは大問ごとの難易度評価(星1~3)があり、復習の優先順位を立てるのに役立ちます。

これらの問題集を終えた後は、新しいものに手を出す前に、これまで解いた問題集や模試の徹底的な復習に時間を使いましょう。同じ問題を時間を計って解き直すことで、解法の定着と時間配分の精度が格段に向上します。
まとめ:あなただけの最適なルートで、目標点を掴み取ろう
今回は、共通テスト数学で目標点を達成するための戦略と具体的な教材ルートを解説しました。
- 得点戦略:正答率データを意識し、取るべき問題を確実に取り切る。
- 教材ルート:自分の現在地と目標点に合ったレベルの教材を段階的に進める。
- 演習方法:分野別演習と全体演習を組み合わせ、客観的なデータで振り返る。
重要なのは、これらの情報を元に、自分だけの学習計画を立てて着実に実行することです。
しかし、「自分に最適な教材が分からない」「計画を立てても他の科目とのバランスが難しい」など、一人で悩んでしまうこともあるでしょう。
ラムス予備校では、長年の指導経験に基づき、生徒一人ひとりの学力、志望校、性格まで考慮したオーダーメイドの学習プランを提案しています。どの分野から、どの教材を、どのくらいのペースで進めるべきか、専門家の視点から具体的にアドバイスします。
もし学習ルートに迷いが生じたら、一人で抱え込まず、ぜひラムス予備校の個別相談をご利用ください。個別相談・学習相談は以下の公式LINEからお気軽にお待ちしております。