【英文法はここから始めろ!】挫折しない英文法の勉強法とおすすめ参考書を完全解説

「英文法の勉強を始めよう!」と意気込んで、Next StageUPGRADEといった有名な問題集に手を出したものの、解説を読んでもいまいちピンとこず、挫折してしまった…そんな経験はありませんか?

実は、多くの受験生が同じ悩みを抱えています。そして、その原因はあなたの努力不足ではなく、勉強の「順番」にあるのかもしれません。

この記事では、医学部生チューターへのアンケート結果も交えながら、多くの受験生が陥りがちな英文法学習の落とし穴と、そこから抜け出すための正しい学習ルートを徹底的に解説します。

  • なぜ、分厚い網羅系問題集から始めると失敗するのか?
  • 本当にゼロから始める人におすすめの「はじめの一冊」とは?
  • 読んだだけで終わらせない、知識を確実に定着させる最強のアウトプット法とは?

もしあなたが英文法に苦手意識を持っているなら、この記事があなたの学習を正しい方向へ導く「はじめの一歩」になるはずです。

渡辺 懇(わたなべ まこと)

ラムス予備校塾長。担当教科は数学・英語・化学・古文・漢文・国語。20年以上にわたり数学を中心に、多科目指導や学習相談、小論文・面接指導まで幅広く担当してきました。ラムス予備校として過去10年で医学部合格者100名、医学部を除く旧帝大合格者85名を輩出し、多科目の視点から最適な学習設計で成績アップを支えます。

なぜ多くの受験生は英文法でつまずくのか?

多くの受験生が英文法の勉強でつまずく最大の理由は、いきなりUPGRADENext StageVintageといった網羅系の問題集から始めてしまうことにあります。

これらの教材は、入試で問われる細かい知識まで網羅しており、演習量をこなす上では非常に優れた問題集です。しかし、これらはあくまで「枝葉」の部分。英文法の全体像という「幹」がしっかりしていない状態で取り組んでも、知識が断片的になり、応用が効かなくなってしまいます。

  • つまずきの原因
    • 文法用語や文の構造といった「幹」の部分が理解できていない。
    • 「幹」がないまま、問題演習という「枝葉」の学習から入ってしまっている。
    • 結果として、一問一答の丸暗記になり、すぐに知識が抜けてしまう。

ラムス予備校の近くにある、名古屋の名門校である東海中学・東海高校の先生も「まずは文法の幹となる知識をしっかり入れてほしい」と語っているのを耳にしたことがあります。土台作りこそが英文法攻略の鍵なのです。

英文法学習の正しい始め方 – 「幹」を育てる4ステップ

では、具体的にどのような順番で学習を進めればよいのでしょうか。挫折しないための正しい学習ステップは以下の通りです。

  1. 【ステップ1】導入・講義系の参考書で「幹」を理解する

    まずは、分かりやすい講義形式の参考書を使い、英文法の全体像や基本的なルール(幹)をインプットします。「なぜそうなるのか」という理屈を理解することが目的です。

  2. 【ステップ2】ドリル形式の問題集で知識を定着させる

    インプットした知識は、すぐにアウトプットしなければ定着しません。簡単なドリル形式の問題集を使い、手を動かしながら知識の使い方を体に覚え込ませましょう。

  3. 【ステップ3】網羅系問題集で「枝葉」を広げる

    「幹」がしっかりしたら、いよいよUPGRADEなどの網羅系問題集の出番です。豊富な演習を通して、入試で問われる細かい知識(枝葉)を増やし、得点力を高めていきます。

  4. 【ステップ4】総合英語の参考書を「辞書」として活用する

    学校で配られるBreakthroughチャート式総合英語といった分厚い参考書は、学習を進める中で出てきた疑問点を調べるための「辞書」として使います。

この順番で学習を進めることで、知識が体系的に整理され、忘れにくく、応用しやすい本物の実力が身につきます。

【レベル別】英文法初学者におすすめの参考書3選

「ステップ1」で使うべき、講義系の参考書はたくさんありますが、ここでは特におすすめの3冊を、それぞれの特徴と対象レベルに分けて紹介します。自分に合った一冊を見つける参考にしてください。

① 大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】

  • 対象レベル

    本当にゼロから英文法を始める人。中学英語にも不安がある人。

  • 特徴

    中学レベルから高校の基礎まで、英文法を学ぶ上で最低限必要な知識がバランス良くまとまっています。まさに「はじめの一歩」にふさわしい一冊。英文解釈など、次の学習へスムーズに移行するための土台を作りたい人におすすめです。

  • 注意点

    各テーマにチェック問題は付いていますが、演習量は少なめです。後述するアウトプット用のドリルと必ず併用しましょう。

② 深めて解ける!英文法BASIC

  • 対象レベル

    一度は文法を学んだが、苦手意識が抜けない人。特定の単元でつまずいた経験がある人。

  • 特徴

    すべての範囲を網羅するのではなく、多くの受験生が「よく分からない」と感じるポイントに絞って、徹底的に分かりやすく解説してくれるのが最大の特徴です。情報が整理されていて見やすく、「なるほど、そういうことだったのか!」という発見が多い一冊です。

  • 注意点

    演習問題は付属していません。また、つまずきやすいポイントの解説が中心なので、知識が全くゼロの人が使うと、かえって分かりにくいと感じる可能性もあります。

③ 関先生の世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座

  • 対象レベル

    高校の英文法を一通り終え、GMARCH・関関同立以上の難関大学を目指す受験生。

  • 特徴

    「はじめの」と書かれていますが、これは本当の初学者向けではありません。「入試対策のはじめの一冊」と捉えるべきで、難易度は今回紹介する中で最も高いです。丸暗記ではなく、英語の核心を理解することで、入試本番で通用する思考力を養うことを目的としています。

  • 注意点

    基礎が固まっていない状態で手を出すと、内容の難しさに挫折する可能性があります。まずは①や②の参考書を完璧にしてから挑戦しましょう。

知識を定着させる最強のアウトプット法

参考書を読んで「わかった気」になってしまうのは、苦手な人ほど陥りがちな罠です。学習において最も重要なのは、インプット3割、アウトプット7割のバランスだと言われています。

そこでおすすめなのが、インプット用の参考書と並行してアウトプット用のドリル教材を進めることです。

おすすめドリル:大学入試 はじめの英文法ドリル

このドリルが優れている点は、一つの文法テーマに対して、段階的にレベルアップする4つのドリルが用意されていることです。

  1. ドリル1:書き写し

    まずは基本の例文を書き写すことから始めます。

  2. ドリル2:少し変化を加えた問題

    ドリル1と似た構造の文で、少しだけ単語を変えた問題を解きます。

  3. ドリル3:並べ替え問題

    同じテーマの文を、語順を意識しながら組み立てます。

  4. ドリル4:英作文

    最終的に、自力で文を組み立てる力を養います。

このように、スモールステップで進めることで、無理なく確実に知識を定着させることができます。苦手な人ほど、手を動かし、声に出しながら、愚直にドリルに取り組むことが成績アップへの一番の近道です。

学校で配られた分厚い参考書は捨てるべき?

ここまで学習を進めてくると、学校で配られたBreakthroughのような総合英語の参考書はもう不要に思えるかもしれません。しかし、捨てるのは絶対にもったいないです。

基礎的な参考書を終えてレベルが上がってくると、「この部分をもっと詳しく知りたい」という場面が必ず出てきます。そんな時、これらの総合英語の参考書が最強の「辞書」として活躍します。

基礎の参考書は分かりやすさを重視するため、あえて情報を絞っています。より深く、正確な知識を求める段階になったら、これらの参考書で確認する習慣をつけましょう。

まとめ

今回は、英文法で挫折しないための正しい勉強法について解説しました。

  • 英文法学習の鉄則
    • いきなり網羅系問題集(枝葉)から始めない。
    • まずは講義系の参考書で「幹」となる基礎を固める。
    • インプット3:アウトプット7を意識し、ドリルで演習を積む。
    • 自分のレベルに合った参考書を正しく選ぶ。

何から手をつければいいか分からない、という人は、まず今回紹介した大岩のいちばんはじめの英文法はじめの英文法ドリルの2冊を完璧にすることから始めてみてください。きっと、今まで見えなかった英文法の世界がクリアに見えてくるはずです。

ラムス予備校では、今回ご紹介したような学習法の指導はもちろん、生徒一人ひとりの学力レベルや志望校、そして性格まで考慮した上で、最適な参考書の選定から学習計画の立案までを講師がサポートしています。

「今使っている学校の教材とのバランスはどうすればいいの?」
「自分に本当に合っている参考書を教えてほしい」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ラムス予備校にご相談ください。あなたのための最短ルートを一緒に見つけましょう。ご希望の方は、LINEからお気軽にお問い合わせください。

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