【まだ間に合います】春の全統共テ模試 科目別ふりかえり法|共テ模試復習法

模試が終わった後、「さて、復習しよう!」と意気込んだものの、分厚い問題冊子と解答解説を前に「どこから手をつければいいんだ…」と途方に暮れていませんか?

「全部やるのは時間的に無理」「でも、やらないと不安」――そんなジレンマを抱える受験生は少なくありません。

実は、成績が上がる人は、模試の復習を全部やろうとはしません。自分の現状に合わせて「やること」と「やらないこと」を戦略的に見極めているのです。

この記事では、累計2000人以上の受験生を指導してきたラムス予備校のノウハウをもとに、成績を上げるための科目別・レベル別模試復習戦略を徹底解説します。

  • 英語が苦手な人が、長文読解の復習で最初にすべきこととは?
  • 数学で解けなかった問題、一体何分まで粘るのが正解か?
  • 国語の復習、今すぐやるべきことと「秋以降でOK」なことの違いは?

この記事を読めば、あなたに今必要な復習法が分かり、次の模試、そして本番での飛躍につながるはずです。

渡辺 懇(わたなべ まこと)

ラムス予備校塾長。担当教科は数学・英語・化学・古文・漢文・国語。20年以上にわたり数学を中心に、多科目指導や学習相談、小論文・面接指導まで幅広く担当してきました。ラムス予備校として過去10年で医学部合格者100名、医学部を除く旧帝大合格者85名を輩出し、多科目の視点から最適な学習設計で成績アップを支えます。

まずは大原則:模試の復習は「絞る」が鉄則

模試の復習で最もやってはいけないのが、「完璧を目指して全部やろうとする」ことです。

模試は朝から晩まで、丸一日かけて行われます。その復習に試験時間と同じだけ時間をかけると仮定すると、約12時間。学校の課題や日々の勉強と両立しながら、これだけの時間を確保するのは現実的ではありません。

結果的に、すべてが中途半端になり、何も身につかないという最悪の事態に陥ってしまいます。

大切なのは、今回の模試を通じて、確実に次に活かせることを1つか2つ見つけること。この動画で紹介する復習法を参考に、今の自分に必要なタスクを2つだけ選び、そこから始めてみましょう。

【英語】レベル別・模試復習法

英語の復習は、現在の自分のレベルによってやるべきことが大きく異なります。単語力や英文解釈力に自信がない「苦手な人」と、高得点を狙う「得意な人」に分けて解説します。

英語が苦手な人向けの復習ステップ

単語帳の基本800語がおぼつかない、英文解釈の勉強を始めたばかり、という人は、以下のステップで復習を進めましょう。

  1. 知らない単語にマーキングする
    本文をざっと読み、意味が瞬時に(3秒以内に)出てこなかった単語に蛍光ペンなどで印をつけます。
  2. 単語の意味を調べてから解き直す
    印をつけた単語が、自分の単語帳に載っているか確認し、意味を書き込みます。単語の意味が分かった状態で、もう一度問題を解いてみましょう。
  3. 間違えたら「文構造」を確認する
    単語が分かっても正解できない場合、英文の構造を把握できていない(=英文解釈力不足の)可能性が高いです。なぜその日本語訳になるのか、解説を読んでも分からない部分は、学校や塾の先生に質問し、自分の使っている英文解釈の参考書に戻って該当テーマを復習しましょう。

ポイント:
苦手な人がいきなり全訳に挑戦するのは非効率です。まずは自分が解いた設問に関係する部分の文構造が理解できているか、という点に絞って確認しましょう。復習に上限時間(例:50分)を設け、その範囲でできることをやるのも有効です。

英語が得意な人向けの復習ポイント

得意な人は、間違えた問題や自信がなかった問題について、以下の4つのポイントがクリアできていたかを確認しましょう。

  1. 本文を適切に訳せていたか
  2. 解答の根拠となる箇所は合っていたか
  3. 設問文を適切に訳せていたか
  4. 選択肢を適切に訳せていたか

特に、選択肢で間違えてしまう癖がある人は、自分のミスの傾向を分析し、先生に相談してみるのがおすすめです。

また、得意な人ほど陥りがちなのが「なんとなく読めている」という慢心です。これを防ぐために、日々の学習から以下の習慣をつけましょう。

  • 初見で読んだ時に「ん?」と少しでも引っかかった箇所に印をつけておく。
  • 答え合わせの際、その印をつけた部分だけは、日本語訳をしっかり書き出し、文構造を再確認する。

この一手間が、読解の精度を維持し、さらに向上させるための鍵となります。

【数学】3つのポイントで効率化する模試復習法

時間が足りなくなりがちな数学。復習では、やみくもに解き直すのではなく、以下の3つのポイントを意識することで、効率が格段に上がります。

  1. 「側注」を活用する
    解答解説の本文だけでなく、その横に小さく書かれている「側注」に注目しましょう。ここには、問題で使われている公式や定理(例:方べきの定理)、計算の補足などが書かれています。もし、側注に書かれている内容が分からなければ、それは基礎知識が抜けている証拠。すぐに自分の参考書(チャートなど)に戻り、該当箇所の例題を解き直しましょう。
  2. 「上限時間」を意識する
    解けなかった問題と向き合う時間は有限です。以下の基準を参考に、時間を区切って取り組みましょう。
    • 解き直す時間: 最大でも5分。共通テスト数学は1点あたり約0.7分で解く必要があり、一つの設問(最大4点程度)にかけられる時間は約3分です。復習では少し余裕を持たせても5分が目安です。
    • 解説を読んでも分からない時に考える時間: 10分。多くの医学部生も「10分考えて分からなければ質問する」と答えています。それ以上悩むのは非効率なので、潔く先生に質問しましょう。
  3. 「捨て問」の考え方を身につける
    模試には、正答率が5%未満といった、ほとんどの受験生が解けない「捨て問」が存在します。高得点を狙う人ほど、こうした難問に時間を使いすぎて、取れるはずの問題を落としてしまうことがあります。
    復習の段階で、どの問題が「捨て問」だったのかを見極める意識を持つことが大切です。
    • 見極める指標: 解答解説の長さ。ある設問の解説だけが、やたらと長くなっている場合、それは時間内での完答が非常に難しい問題である可能性が高いです。
    • 復習範囲の決め方: まずは「今回の点数にプラス10〜20点」を目標に、その点数分を取るにはどこまで解ければ良かったのか、という視点で復習する範囲を絞りましょう。

【国語】科目・レベル別で「いつ、何をやるか」を決める

現代文・古文・漢文と範囲が広い国語は、一度に全てをやろうとすると破綻します。「今すぐやるべきこと」と「今後の学習計画に組み込むこと」を区別するのが重要です。

現代文

苦手な人

なんとなく文章を読んで、なんとなく選択肢を選んでしまっている人は、模試の問題そのものを復習する効果は限定的です。

  • 今回の模試でやること: 漢字と語句の問題の復習のみ。正解以外の選択肢の漢字も書けるか確認しましょう。
  • 今後の計画: まずは読解法・解法の「型」を学ぶ参考書に時間を使いましょう。夏休み終わりまでを目標に、読解の基礎を固めることを最優先課題に設定してください。

得意な人

自信がなかった問題や、2択で迷った問題を中心に、解答に至るプロセスが正しかったかを確認します。

  • 内容・理由説明の問題: 選択肢を見る前に、答えの根拠となる要素を本文から2〜3個書き出してみましょう。その要素が含まれている選択肢を選べていたか確認します。
  • 内容一致の問題: 各選択肢が、本文のどの部分を根拠に「正しい」または「誤り」と判断できるのか、一つひとつ丁寧に照らし合わせます。
  • 共通テスト特有の設問: 生徒の会話文や資料を読み解く問題など、新傾向の問題で苦手意識がある場合でも、本格的な対策は秋以降で大丈夫です。今は焦って対策を増やす必要はありません。

古文・漢文

古文・漢文は、基礎知識(単語・文法・句法)が身についているかどうかで、やるべきことが明確に分かれます。

基礎ができていない人

古文単語300語や助動詞の識別、漢文の句法などがあやふやな人は、模試の復習よりも基礎固めを優先してください。

  • やるべきこと: 自分が使っている単語帳や参考書での学習を進める。模試の解説に出てきた重要な単語や句法があれば、自分の参考書に印をつけておきましょう。
  • 目標時期: 文系・理系や志望校にもよりますが、理想は夏休み終わりまで、遅くとも10月末までには一通りの基礎を終えておくと、秋からの演習がスムーズになります。

基礎ができている人

  • 古文: 「主語を正しく把握できていたか」「和歌の問題にどう対応したか」の2点を確認しましょう。主語把握が苦手な場合は、参考書で主語の判定方法を復習するのが有効です。
  • 漢文: 句法が分かっているのに点が取れない場合、演習量不足で問題形式に慣れていない可能性が高いです。しかし、漢文は入試全体で見ると配点が低い場合も多いため、焦って演習量を増やす必要はありません。今後の授業や演習を通じて、徐々に慣れていけば大丈夫です。

【理科・社会】まずは「やった範囲」の復習から

現役生にとって、理科・社会はまだ未修範囲が多い科目です。

  • 未修範囲・未復習の範囲: 今回の模試では復習しなくてOKです。
  • 既習範囲(自分で一度復習した範囲): ここで間違えた問題は、重点的に復習すべきです。

復習のポイントは、情報を自分のテキストに一元化すること。
例えば、化学の電気分解で間違えたら、模試の解説を読むだけでなく、自分が使っている参考書(『宇宙一わかりやすい高校化学』など)の電気分解のページを開きましょう。そして、「自分はどの知識が抜けていて間違えたのか」をそのテキストに直接書き込むのです。

これを繰り返すことで、自分の苦手が詰まった「最強の参考書」が完成し、受験直前期の大きな武器になります。

まとめ:やることを2つ決め、明日からの一歩を踏み出そう

ここまで、科目別・レベル別の詳細な復習法を解説してきました。情報量が多く、圧倒されてしまった人もいるかもしれません。

しかし、冒頭でもお伝えした通り、これら全てを一度にやる必要はありません。

今回の模試の振り返りで最も大切なのは、「今の自分にとって、最も優先すべき課題を2つだけ見つける」ことです。

  • 「まずは英語の基本単語800語を完璧にしよう」
  • 「数学で分からなかった大問1つだけ、側注を参考に参考書で復習しよう」
  • 「現代文は漢字だけ復習して、古文単語の勉強をスタートさせよう」

このように、具体的で実行可能な目標を立てることが、成績アップへの確実な一歩となります。

とはいえ、「自分にとっての優先順位が分からない」「捨て問の見極めが難しい」と悩む方も多いでしょう。
ラムス予備校では、生徒一人ひとりの模試結果を分析し、「君の場合は、数学のこの問題は復習すべき」「この三角の問題までできれば合格ラインだ」といった、具体的な学習指針を個別にアドバイスしています。

もし、自分だけの学習戦略を立てることに不安があれば、ぜひ以下のラムス公式LINEからお気軽にお問い合わせください。あなたのための「やるべき2つ」を、一緒に見つけましょう。

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